売木村の概要

長野県売木村は信州最南端の村の一つで、南を愛知県豊根村に接し、愛知県最高峰の茶臼山北麓に位置します。1000~1300メートルの山々と、売木峠、平谷峠、新野峠など4つの峠に囲まれた小さな盆地は、まさに「ふるさとの原風景」という表現がぴったりなのどかさです。

村面積の88%を森林が占め、天竜奥三河国定公園の中心をなす茶臼山高原をはじめ、豊かな自然が売木の特徴です。恵まれた森林資源を背景に、江戸時代にはろくろで椀や盆などをつくる木地師が活躍。
村人たちは米の代わりに壁や屋根材の「くれ木」を年貢として納め、昭和初期までは炭焼きなども盛んでした。まさにうるおう木の村-それが売木村なのです。

昭和23年に当時の豊村から分村独立し、昭和50年代からは自然休養村事業や山村留学など、都市との交流を積極的に開始しました。

中京圏からは別荘地として注目を浴びる一方で、平成に入ってからは天然温泉「こまどりの湯」、南信州広域公園「うるぎ星の森オートキャンプ場」などがオープンして人気を集めています。

自然を愛し人をもてなす風土が、山里のいちばんの魅力です。

位置・地勢

・面積 43.43km2
・東経 137°42′52″
・北緯 35°16′5″
・海抜 823m

長野県の南端に位置し、東と北は阿南町、西は根羽村・平谷村、南は愛知県豊根村に隣接しています。
1,000m~1,300m級の山々に囲まれ、天竜奥三河国定公園の中心をなす茶臼山高原をはじめ、自然資源が豊富です。

売木村村民憲章

(平成10年7月1日公告第2号)

売木の郷は信三県境茶臼山の北麓平地にあり 自然の恵みと祖先の叡智によって培われてきた平地で 心の豊かな村であります 子孫の私たちはこの尊い伝統を誇りとして 現在に活かし 未来に向けて高揚させようとする一人一人の願いから 誓いを新たにしてここに村民憲章を定めます
1 自然と祖先を尊び敬愛しましよう
1 物事を創造する人になりましよう
1 互いに思いやる心を広めましよう
1 働くことが喜べる郷にしましよう
1 心身ともに健康な郷にしましよう

村章

売木村の「ウル」と木の姿を図案化し、中心の三角は伸びる木の姿を形づくり、円は太陽と村民の団結を表しています。
これは、大地にしっかりと根をおろし伸びる木のように未来に向かってたくましく発展する村の姿を象徴しています。

村木 《ぶな》

昔より村内全域に自生し、これを象徴する地名も今に伝えられ、村民に古くから親しまれています。

村花 《ささゆり》

日本を代表するゆりの一種で、6~7月頃に可憐な花を咲かせます。
長野県指定希少動植物に指定されていています。
希少な野生植物の保護に、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

村鳥 《こまどり》

毎年春になると、村の自然の森にやって来て、子育てをし、秋には南国へ帰る鳥です。
村に春を呼ぶ鳥として、村の温泉の名前にもなり、村民に親しまれている鳥です。