売木村山村留学センター
売木学園

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売木村の山村留学ブログ

3月3日

3月2日(土)午前11時半頃までに、最後の農家生活を終えた学園生たちが、歩いてセンターに帰ってきました。農家さん宅のお部屋を掃除し、衣類や靴などの荷物の他、置かせてもらっていた布団や棚などもセンターへ運んでもらい、片づけました。そして、修園までの最後のセンター生活がスタート!
3月3日(日)、自分の足で歩くことを大事にしてきた1年の集大成とキャンプ活動のまとめとして、"お別れハイキング&デイキャンプ"を行うことに。小学6年のMiさんは、全労済が主催する小学生作品コンクール 中央コンクールの、東京での表彰式に参加するため不在でした。(どきどき・わくわくしたこと というテーマで、山村留学のことを書いた作文が優秀な成績をおさめたそうです!!)そういうわけで、全員揃っての最後の活動とはなりませんでしたが。
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朝から雨が降っていたので、お別れハイキングとは言ってもミニハイキングにし、途中で今まで使ったことのないキャンプ場に立ち寄り、手早く昼食を作って食べ、帰ってくることにして、服装や昼食作りに必要なものを整えて、出発!
目指すのは、3kmほど先の平谷峠。秋には村内をたくさん歩きましたが、平谷峠方面には行っておらず、また車では何度も通ったことがあっても、自分の足で歩いたことはないという子がほとんどでした。交通量が少ないとはいえ、おしゃべりするために並んで歩きたがり、つい道に広がって歩いてしまうので、気をつけたり注意しあったりしながら歩きました。だらだら続く登り坂をひたすら歩き続けていると、道路脇の山中から物音が! 皆で一斉に見ると、お尻が白い動物のよう。「うわぁ、鹿だ!!」「白いお尻、かわいい!」「野生の鹿、初めて見た!」と、興奮気味の学園生たちでした。
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10時40分頃には、売木村と平谷村の境いめである"平谷峠"に到着。やまなみ広場にある地図で、山村留学センターの場所を確認したり、間違い探しをしたり。降っていた雨が、雪に変わっていました。
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たいして疲れてもいなかったので、数分だけ休憩し、上ってきた道をすぐに下ることに。歌を歌ったり、ヤママユガの繭を見つけたりしながら、元気に歩いていた学園生たち。標高が少し低くなると、やはり雪は冷たい雨に変わりました。「なんか、おなかすいてきた。早くお昼ごはんを作って食べたい!」とはしゃぐ子も。
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岩倉キャンプ場へ続く坂道を歩く学園生たち。これまでのデイキャンプやキャンプは、センターの敷地内や周辺の林で行うことが多く、知っている場所で薪を集めたり、事前に乾いた薪を確保しておいて臨んだりする子たちもいました。しかし、今回の薪集めは、キャンプ場への道とキャンプサイトのみで解禁することに。血眼になって、できるだけ湿っていない薪を拾いながら、道を登る子たちもいました。
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キャンプサイトに着き、注意事項を聞いたら、あとは一人ひとり経験とスキルをフル稼働し、速やかに昼食を作ります。全員ソロでの挑戦。とはいっても、飯盒でお湯を沸かし即席ラーメンを作るだけなので、飯盒に500~600mlの水を入れて沸騰させ、3分ほど火を保持できればよいので、朝飯前?のはず! しかし、子どもたちが決めたかまどの場所は、揃いも揃って雨がダイレクトに当たるところ。すぐ傍に常緑樹のスギやヒノキが林立しているところがあるというのに...。常緑樹の下は、小雨をしのげるくらい、葉が傘がわりになっていたのに。雨を甘く見ていたのか、自分のスキルを過信していたのか、より厳しい条件下で火をつけようと思ったのかわかりませんが...。かまども、石やブロックを使うことが多かった今までのキャンプとは違い、工夫し放題!
12時20分頃、人に先んじてマッチを擦り、焚きつけの新聞紙から薪に上手に火を燃え移らせることに成功したYuさん。小雨なんてなんのその、マッチ1本でいとも簡単に火をつけたのでした。
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準備に時間をかけていたものの、13時頃には見事、マッチ1本で火をつけることができたHyさん。
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同じ頃、Yuさんは「いただきます!」必要量の倍くらいの水を飯盒に入れていたため、沸騰するまでに時間がかかったようでしたが、カップおしるこに熱湯を注いだ後、飯盒の中で即席ラーメンを作り、逸早く昼食となりました。「おいしいよ。」と言いながらも、薄味のスープを飲むのに苦労していました!
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20分ほど経過し、Hyさんは上手に息を吹いていましたが、飯盒の中のお湯がなかなか沸騰せず...。この後、悲劇に襲われたのでした。
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14時10分、Taさんがラーメンとおしるこの昼食にありつきました! マッチの使い方や湿り気対策が良くないまま、マッチ4本を立て続けに擦って失敗し、1本を残して(もうだめだ。)と諦め、一時は半泣きでうろうろしていたTaさん。駄目で元々と擦った最後の1本で、辛うじて新聞紙に火がついたのでした。しかし、くべた薪は湿っており、火は消えそうになっていく一方...。とりあえず、パチパチくん(スギの葉)をくべたところ巻き返したので、あとはひたすらパチパチくんが山になって置かれているところへ走って行ってはとってきて、かまどにくべることを繰り返したのでした。ほぼパチパチくんだけでお湯を沸かしたといっても過言ではないTaさん。スギの葉だけに頼りすぎの火おこしは、クールとは言えない雰囲気がありますが、雨の中という条件や沸騰状態を3分維持するだけなので、スギの葉オンリーでの野外調理という選択肢もありかなという感じでした。是が非でも食いっぱぐれたくないという、Taさんのその執念や気合いに拍手!
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15時頃、ようやくHyさんはラーメンをすすることができました。
この時、昼食を食べ、かまどの辺りを片づけ終わっていた子たちや、火をつけられず昼食を食べられなかった子たちは皆、撤収の準備を終え、常緑樹の下で焚き火を囲み、振り返りをして待っていました。デイキャンプには傘の使用も可能でしたが、持っていかなかった子がけっこういました。マッチは3本・5本・6本から選択することにすると、全員が5本を選び、焚きつけも新聞紙または牛乳パックから選んで挑んだ今回のデイキャンプでした。2月に予定していた雪中デイキャンプをこの日に延期したところ、雪は完全になくなり、寒中&雨中での野外炊事体験となりました。マッチ5本での火おこしができず、お昼ごはんがお預けになった6人は、失敗の原因をそれぞれ考えたり、どういうことに気をつけたのかを成功した人に聞いたりしました。
食べられたものの、手早く作ることができなかったHyさんにふりかかったアクシデントは、薪集めが不十分で火力をあげられず、沸騰させられないことに業を煮やした指導員が、薪を提供したり扇いだりと手を出した際に起きたのでした。両側に石を積み 棒を渡した不安定なタイプのかまどにかけていた飯盒を、指導員がひっくり返してしまい、お湯で消火してしまったのです! もう少しで沸騰するという段階までいっていたのに...。というわけで、マッチはまだ残っていたので、一からやり直すことに。先ほどまでの状態になるまでは、自責の念にかられた指導員も手伝い、その先は自力でやったHyさんでした。

皆で歩いてセンターに戻り、片づけをして、活動終了。おやつを食べて人心地がついた学園生たち。ミニハイキングは、軽く歩けた・疲れなかった・意外に短く感じ、速く歩けたという感想で、しっかり歩けるようになり体力がついたことに、自信をもつことができたようです。"手早くお湯を沸かす"というデイキャンプの及第点をクリアできた子は1名しかいませんでしたが、それぞれが火おこしスキルのレベルを思い知った活動となりました。

19/03/05

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