売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

11月5日

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朝から良いお天気。


センターから平谷峠の方を見ると、きれいな紅葉!土曜日なので起床時間は7時で、15分後の朝のつどい時の気温は8℃でしたが、昨朝6時15分は3℃でした。学園生たちは「寒い、寒い!」と言っていましたが、寒暖の差が美しい紅葉を作っているようです。


11月3日に"脱穀"をする予定でしたが、前夜に雨が降り、"はざかけ"をしてある田んぼのぬかるみも酷かったので、延期していました。
その後、好天に恵まれ、もち米も良い具合に乾いたようなので、今日(11月5日)、いよいよ脱穀をすることにしました。
11-5 (2).JPG11-5 (3).JPG脱穀についてのミーティングの後、田んぼに設置していた"はざ"の一番上の段に干していた90束くらいの稲束を、センターまで運びました。昔ながらの方法で脱穀を体験するためです。
ブルーシートの上に稲束を置き、一人1本稲を抜き取り、最も原始的な方法で脱穀。手の指で、稲から籾をしごきとり、お碗の中に入れ、何粒の籾米がついているかを数えてみました。田植えでは一所に4本くらいの苗を植え、それが1株の稲となり、20本くらいの穂が出ました。ある子は、1本の稲に91粒の籾米がついていたので、1株の稲から1820粒ほどとれたということになり、凄くびっくりしていました。
11-5 (4).JPG11-5 (6).JPGそれから、引き続き、自分の手で脱穀する子たち、千歯こきや足踏み式脱穀機を体験する子たちにわかれました。全員がどの方法も体験できるよう、交代しながら作業することに。
学園生たちが「社会の教科書で見たことがある~!」と、興味を示していた千歯こきを用いての脱穀では、稲束を広げ、歯の間に挟んで手前に引くと、籾米がバラバラッととれ、下で受けるバットに入りました。手の指でしごきとる方法より、効率が良いことを実感。
千歯こきより後の時代に登場した足踏み式脱穀機を用いると、作業効率が格段にあがることを身をもって体験することができました。足で踏板を踏みながら、手に持った稲束を脱穀するということを一人で行うのは難しく、一人が踏み、もう一人が脱穀をするペアも。
11-5 (8).JPG11-5 (7).JPG足踏み式脱穀機は、踏板を足で踏んで、逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のこぎ胴を回転させ、そこに稲束を押しつけることによって、籾米がとれる仕組みです。かなり古い道具ですが、2台ともとても調子よく動き、回転音と、とれた籾米が遠くに飛び散らないように被せたござの中で、パラパラパラパラッと勢いよく飛ぶ籾米の音が響いていました。踏板を速く踏むことばかりに意識がいくと、手元の稲束をしっかり握っていることが疎かになり、こぎ胴に稲束が巻き込まれ、引きずり込まれそうになった危ない場面も何度かありました。が、能率が良いので、気をつけながら集中して作業を続行。足踏み式脱穀機の横には、脱穀をした藁の山がどんどん高くなっていきました。
昔ながらの方法で脱穀した籾米は、目の粗いふるいにかけ、大まかに選別。
11-5 (10).JPG11-5 (11).JPGそれから、一粒も無駄にしないよう、ブルーシートの上に落ちている籾米を拾ったり、完璧に脱穀できていない稲束から稲穂を抜き取り、手でしごきとったり千歯で扱いたりしました。
昼食後、唐箕を用い、風選作業をすることに。やはり「社会の教科書に載っているのを見たことがある!」と興味津々の子どもたち。ハンドルを回しておこした風で、重い籾米と軽い籾米にわけ、実入りの悪い籾米や藁屑を飛散させ、選別するという仕組みに、「凄い!!」と言いながら、作業していました。役割を交代しながら、全員が体験。
11-5 (12).JPG11-5 (13).JPGふるいや箕を使い、自然の風を利用して、選別することもできなくはないのですが、簡単なことではありません。唐箕を発明した人に感謝しながら、昔ながらの方法でとった籾米全てを唐箕で選別しました。
次は、動力脱穀機"ハーベスター"の構造を教わってから、田んぼへ移動。はざには3段ぎっしりと、稲が・・・。はざの横にハーベスターをセットし、はざから稲束を外す役、稲束を機械に送り込む役、脱穀された藁を取り出す役、機械も完璧ではないので藁をチェックし稲穂が残っているものを見つける役、それを運ぶ役などにわかれ、時々役割を交代しながら行うことに。
11-5 (14).JPG11-5 (15).JPGハーベスターの中には、足踏み式脱穀機と同じ円筒形のこぎ胴が入っており、脱穀された籾米は、即 風選され、藁屑や軽い籾米は飛ばされます。稲束をハーベスターに通すと、あっという間に藁が送り出され、重い籾米は袋の中にどんどんたまっていき、脱穀と選別がいっぺんになされるわけです。機械に巻き込まれないよう十分に気をつけながらも、次々と稲束を送り込んでいくと、速すぎて、穂が残ったままになっている藁のチェックが間に合わないくらい! 学園生たちは無駄口を叩く暇もありませんでした。昔ながらの脱穀・選別方法と比べると、とてつもない速さだということがよくわかった様子。
しかし、あと(全体量の)3分の1くらいの稲束になったとき、ハーベスターの調子が悪くなり・・・。機械に興味のある男の子たちは、中を覗きこんだり、詰まった籾米を取り出したりしながら、調子が悪い原因を探っていました。女の子たちは、畦に積んだ藁の山に座ったり寝転んだりしながらおしゃべり。機械の調子が改善されたと思われ、再び始動させると、また同じ症状が出てしまうということを数回繰り返し、もう日も暮れてきたので、明日に持ち越すことに。ざっと片づけをして、センターへ。
作業は一日で終わらなかったけれども、先人の知恵や工夫が凝縮された脱穀機や選別機の発展の歴史を辿る貴重な体験はできました。


16/11/05

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