こんにちは。
山留センターの有坂です。
2月も中旬になり、朝起きた時の明るさを見て日が伸びたのを感じています。
1月9日に元気いっぱいで子どもたちが実家から帰ってきました。
男の子たちは荷解きをするなり、外へ。
たくさん積もった雪で雪遊びを始めました。
始業式は明日にも関わらず宿題を多く残したまま帰ってきた子も......。
ここら辺は夏休みのときと変わりませんね!
ただ、去年の4月からの山留生活を振り返ってみると大きく変わったなぁ、と思うところがあります。
その一つは去年の暮れの大掃除のとき。
掃除の役割分担が発表されると、学園生はセンターに散り散りに。
自分の掃除場所をしっかりきれいにし、そこが終わると、また別の掃除場所に向かったり、
まだ掃除が終わってない学園生がいるとその手伝いをしに行ったりしました。
一学期の終わりの大掃除では、途中からさぼり始めたり、やりたくないことを他の学園生に
押し付けたりしてケンカになっていました。
年末の大掃除終了間際では残った掃除場所にたくさんの学園生が集まり、
大勢で掃除をする姿が見られました。
常に学園生といっしょにいると子どもの成長を感じとれないことが多々あります。
一年を終えたとき、4月からのことを振り返ってみると日々の小さな成長が、
大きなものとなっていることを実感しました。
3学期が始まり、学園では冬ならではの活動が増えてきました。
1月14日、2月5日に岐阜県恵那市にあるスケートリンクでスケートを、
1月28日、29日は茶臼山スキー場でスキーをしました。
どちらの活動も、靴を履くところから四苦八苦。
「はけないよ~」と言いながら靴と格闘する姿が見られました。
そしていざ滑ろうとすると、思い通りにいかず、その場から動くこともままなりませんでした。
ですが、基礎の基礎を教わり、しばらく練習するうちに、
初心者の学園生はスケートもスキーも滑れるようになり、
何度か経験したことがある学園生はさらに上達しました。
2月に入り、売木には雪がなくなりつつあります。
昼頃の気温も真冬と比べると暖かくなってきました。
2月4日、まだ溶けていない雪を利用して、山留生活最後の飯盒炊さんを行いました。
今回はキャンプではなくデイキャンプ。テントで一泊することはなく、その日のうちに終わります。
9月に行ったキャンプでは雨の中火おこしに挑戦したのですが、学園生全員が火をおこすことができず、くやしい思いをしました。
その経験があっただけに、今回のキャンプは前回よりも真剣でした。
デイキャンプが開始されると、まずは薪集め。
前回の反省を生かし、乾いたものを調達していました。
「松ぼっくりが燃えやすい」という話を覚えていた学園生は松ぼっくりを大量に集めていました。
薪を集め終えると昼食の食材をカット。
今回は雪上で火をおこすので普通のキャンプよりも難易度が高いです。
指導員が薪を組むのを見に来て「そうやるのか......」と呟き、参考にした学園生や、
雪で薪が湿らないよう、板を見つけてきてそれを雪の上に敷いたりする学園生もいました。
なんと最初に火を起こしたのは、小学3・4・5年生の学園生最年少グループ!
誰もが驚きを隠せませんでした!
雪が解けて水が出るためか、何度も火が消えそうになりながらもなんとか全員火をおこし、
ご飯を食べることができました。
大掃除やキャンプなどの活動で学園生の成長を感じ取れる数か月でした。
学園生は日々、進歩しています。
学園生が修園するまで約ひと月。
残りは短いですが、より多くの経験ができるように毎日学園生と接していきます。