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村長だより

日赤奉仕団とともに。 (2013.9. 6)

9月4日早朝、売木村を出発し、福島県南相馬市への日赤奉仕団の視察研修に同行しました。車中、南相馬市の奉仕団との交流会で一緒に踊ろうと、相馬盆唄の踊りを練習しながら向かいました。練習しているうちに、皆さん上手に踊れるようになってきました。
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福島県飯館村に入ると、付近の様子は一変し、居住制限区域に入ったことが一目でわかる状況になりました。村に入れるのは、昼間の一定時間だけです。震災に伴った原発事故さえなければ、住民生活は変わりなく続いていたのに、この状況を見ると胸が詰まる思いです。本来ならば、田んぼには黄金色の稲の穂がたわわに実っている時期なのに、耕地は荒れ放題、除染され放射能を浴びた土が山積みにされているのが目に入ります。
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その中、除染作業に頑張っている皆さんの姿が目に入ってきます。
人口6000人の飯館村に、村民が戻れるのはいつになるのか。ふるさとを失った人たちの気持ちを思うと、いたたまれない気持ちになります。
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午後一時半ごろ、南相馬市に着きました。野菜が不足しているというお話を聞き、少しでも役に立てばと、みんなで持ち寄った野菜を袋分けして差し上げました。
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道の駅ホールで、南相馬市原町日赤奉仕団の皆さんのお話をお聞きしたあと、売木村の奉仕団員の皆さんがそれぞれ感想を述べました。涙ながらに感想を述べる団員の皆さんの姿を見て、この研修は本当に良かったと感じました。つらいことを思い出させてしまった事に申し訳なさを感じながらも、明るく前向きに頑張っている南相馬市の奉仕団の皆さんの姿を拝見し、何か少しでもお役に立てることがあれば協力したいと、最後に私もお話をさせていただきました。
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バスの中で練習してきた相馬盆唄の踊りをみんなで一緒に踊りました。
皆で一つのことをやるということは良い交流になり、時間をオーバーしてしまいました。
最後に記念写真を撮り、お別れしました。
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9月5日朝早く南相馬市役所を訪れ、桜井市長さんにお会いし、わずかばかりの義援金をお渡ししました。
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市長就任一年半くらいで大震災に見舞われ、大変なご苦労をなされたことについてお話を伺いました。市長は、市議会議員時代、飯田市との交流があり、避難先を飯田市にお願いしたそうです。日頃の市町村間の交流、人的交流の必要性を話していただきました。私も村長就任後一年半になろうとしております。今の私に置き換えた場合に、桜井市長のような行動ができるか不安でありますが、長として村民の安心安全のために奔走することができるよう、努めようと改めて思いました。
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その後、市役所職員の案内により、東日本大震災で津波被害にあわれた南相馬市小高地区に入りました。
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テレビで、津波が押し寄せてくる中を車で逃げ回っている映像が放送されましたが、ここに入り、その時の様子が脳裏に浮かんでまいりました。どんなに怖かったのだろう、その時の人はどうなったのだろうと思いながら、車中の中から見させてもらいました。
津波被害にあった車が山積みにされている光景は、本当につらいものがあります。
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ここでは、68名の方が犠牲になられております。説明をしていただいた職員もこの地区の方です。幸いにも人的被害は免れたそうですが、新築した家は、今は土台だけになっているそうです。世帯数3771のうち1414世帯が被害にあわれております。立派な大きな家も津波にやられ、手も入らないような状況になっております。少しでも早く復興が進むことを願ってやみません。
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16s-CIMG0713.jpgこの研修を通じ、実際に目で見ることにより、原発の恐ろしさ、自然災害の怖さを目の当たりにしました。人間が経済を優先し、便利さを求め過ぎていくことは、自然災害により人的災害をも引き起こしてしまうという怖さを感じました。今一度立ち止まり、歴史の教訓を活かしながら、自然とともに共存することを考えていかなければならないと思いました。そして、人と人とのつながりの大事さを感じた研修となりました。

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信州の南の端。峠に囲まれた小さな山里、うるぎ村。